ホーム世界史インド、東南アジア、中国、アメリカの古代文明→(基本)春秋・戦国時代の社会変化と思想

1.春秋・戦国時代の社会変化

<農業>

鉄製農具の使用牛耕ぎゅうこうによる生産力の拡大。

<商業>

青銅貨幣である、刀銭とうせん布銭ふせん円銭えんせん蟻鼻銭ぎびせんが使用された。

2.諸子百家の活躍

儒家じゅか
孔子…春秋時代末期の思想家。根本概念として他人への親愛の情であるじんを掲げた。孔子とその弟子との言行録が論語ろんごである。

※筆者の学生時代は、孔子の説いた理念として、「修身しゅうしん斉家せいか治国ちこく平天下へいてんか」というキーワードが挙げられたが、現在の用語集では扱いが小さくなっているようである。

孟子…戦国時代の思想家。人の本性は善であるとする性善説を唱えた。仁義による王道政治おうどうせいじを理想とした。孟子とその弟子との言行録が『孟子』である。

荀子じゅんし…戦国時代末期の思想家。人の本性は悪であるとする性悪説を唱えた。礼の重要性を説き、君主による支配を容認した。門下に韓非かんぴ李斯りしがいる。著書に『荀子』がある。

墨家ぼっか

墨子ぼくし…春秋時代末期から戦国時代初期にかけての思想家。無差別の愛である兼愛けんあいを唱え、儒家の仁を差別的な愛だとして批判した。また、非攻ひこうを唱え、戦争を侵略の手段とみなして非難し、防衛に関する研究を行った。

道家どうか

人が人として当然守るべき教えであるどうを宇宙の根本原理として探求し、人為を廃した無為自然むいしぜんによる生き方を説いた。

老子ろうし…道家の祖とされる人物であるが、不明な点が多く、実在を疑問視する説もある。

荘子そうし…前4世紀頃にいたとされる道家の思想家。

法家ほうか

徳による統治を唱える儒家と異なり、法治主義を唱えた一派である。

商鞅しょうおう…戦国時代の秦の思想家。孝公に仕え、法の制定による改革で実績を上げたが、反対派に恨みをかっており、孝公の死後に処刑された。

韓非かんぴ…戦国時代の思想家で、韓の支配階級の出身とされる。荀子の門下で学んだ。秦に使者として派遣された際に、李斯の讒言によって投獄され、自殺に追い込まれた。著書に韓非子かんぴしがある。

※韓非が使者として赴いた先の君主は、後に始皇帝となる秦王政であった。最初、政は韓非の登用に積極的だったとされる。

李斯りし…秦の始皇帝に仕えた法家の政治家。秦の中国統一に功はあったが、韓非をはじめ多くの人を陥れた。次代皇帝によって処刑された。

名家めいか

名実の一致を論理的に目指したが、詭弁きべんに陥り、発展しなかった。公孫竜こうそんりゅうが代表的人物である。

兵家へいか

兵法と戦略を説いた。

孫子そんしは、春秋時代の呉の孫武そんぶと、戦国時代のせい孫臏そんぴん(「ぴん」はつきへんに「賓」)のふたりがいる。

・戦国時代の呉子ごし

縦横家じゅうおうか

弁舌と策略により、国を動かそうとした。

・戦国時代に、六カ国を縦に同盟させて秦と対抗させる合従がっしょうを実行した蘇秦そしん

・戦国時代に、六カ国の各々がしんと同盟する連衡れんこうを実行した張儀ちょうぎ

陰陽家いんようか

天体の動きと人間・社会との関連について説いた。戦国時代に鄒衍すうえんが大成させた。

農家のうか

農業の重要性を説いた。戦国時代の許行きょこうが唱えたとされる。

<その他>

・中国最古の詩集である詩経しきょうは、孔子が編成したとされるが、疑問視する説もある。

・戦国時代のの韻文集である楚辞そじには屈原くつげんの作品が収められている。

・春秋時代の魯の歴史書である春秋しゅんじゅうには、孔子が成立に関与したとされるが、異論もある。

戦国策せんごくさくは、前漢の劉向りゅうきょうが戦国時代の遊説の士の言説、各国の歴史などを国別にまとめたものである。

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