ホーム世界史インド、東南アジア、中国、アメリカの古代文明→(基本)アーリア人の移動

1.パンジャーブ地方への移動

アーリア人は前2000年頃からカイバル峠を越えて、パンジャーブ地方に移住した。彼らは前1500年頃から前1000年頃にかけて、ドラヴィダ系の人々と混血して融合し、農耕生活をおくるようになった。この時代については、インド最古の文献といわれる『リグ・ヴェーダ』にうたわれており、前期ヴェーダ時代と呼ばれる。

2.ガンジス川上流域への移動

アーリア人の一部は、前1000年頃からガンジス川上流域に移動を開始し、定住して農耕生活をおくった。前1000年頃から前600年頃にかけての時代を後期ヴェーダ時代といい、『サーマ・ヴェーダ』、『ヤジュル・ヴェーダ』、『アタルヴァ・ヴェーダ』が成立した。また、バラモン教もこの頃に成立した。

<ヴァルナの成立>

どの文献にもはっきりとは書かれていないが、それぞれの記述を総合すると、後期ヴェーダ時代の頃にヴァルナと呼ばれる4つの身分階層が成立したと推定される。最上位は司祭階級のバラモン、2番目が戦士であるクシャトリヤ、3番目が庶民階級であるヴァイシャ、4番目が隷属民であるシュードラである。後の時代に、ヴァルナの枠外の身分として不可触民ふかしょくみんが出現した。

また、職業や地縁ちえん・血縁と結び付いた社会集団をジャーティという。ヴァルナとジャーティにより成立している制度をカースト制度という。「カースト」という言葉の語源はポルトガル語であり、植民地時代に作られたとされる。

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