ホーム世界史インド、東南アジア、中国、アメリカの古代文明→(基本)グプタ朝

1.グプタ朝

<グプタ朝の建国>

320年にチャンドラグプタ1世(在位320年~335年頃)が出て、グプタ朝を建国した。ガンジス川中流域を支配した。首都はパータリプトラ

<チャンドラグプタ2世による最盛期>

チャンドラグプタ2世(在位年代は諸説あるが、用語集によると376年頃~414年頃)の時代にグプタ朝は最盛期となり、北インドの統一に成功した。

※中国の僧であった法顕ほっけんがこの時代にインドを訪れており、仏国記ぶっこくきにチャンドラグプタ2世を「超日王ちょうにちおう」と記している。

<グプタ朝の衰退>

エフタルの侵入により衰退し、6世紀半ば頃に滅んだとされる。

2.グプタ朝時代の文化

<言語>

共通語としてサンスクリットが用いられた。

※サンスクリットはインド・ヨーロッパ語族に属し、現代のインドにおいても公用語のひとつとなっている。

<ヒンドゥー教の発展>

参考文献の記述から判断すると、グプタ朝の時期にヒンドゥー教が発展したと考えられる。ヒンドゥー教の特徴としては、以下の点が挙げられる。

・バラモン教と土着の信仰が融合して成立した。

・多神教である。

・破壊神であるシヴァ神と、維持神であるヴィシュヌ神が中心である。

※グプタ朝成立の前になるが、前2世紀頃から2世紀頃にかけて、バラモン教やヒンドゥー教の基本となった『マヌ法典』が成立した。

<サンスクリット文学の隆盛>

『マハーバーラタ』…サンスクリットで書かれた大叙事詩。ヒンドゥー教で重視されている聖典のひとつである。

『ラーマーヤナ』…これもサンスクリットで書かれた大叙事詩で、ヒンドゥー教の聖典のひとつである。コーサラ国のラーマ王子について書かれている。

カーリダーサ…グプタ朝時代の詩人・劇作家であるが、詳細については不明。『マハーバーラタ』に登場する女性であるシャクンタラーと王との間の恋愛について書いた『シャクンタラー』が有名である。

※『シャクンタラー』の正式名称は『アビジュニャーナシャクンタラー』であるが、大学受験レベルではそこまで覚える必要はないと思われる。

<数学>

グプタ朝滅亡後の7世紀前半には、ゼロの概念が存在していた。

※参考までに挙げておくと、ブラーマグプタという数学者・天文学者が著述した『ブラーマ・スプタ・シッダーンタ』という著作にゼロの概念が見られる。

<仏教>

・インド北東部に建てられた仏教大学であるナーランダー僧院

・インド中西部にあり、純インド風の美術様式であるグプタ様式で描かれた壁画で有名なアジャンター石窟寺院

※焼損した法隆寺金堂壁画にその影響が見られる。

<様々な宗教>

・アジャンター石窟寺院の南西にあるエローラ石窟寺院。仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の寺院で、グプタ朝の時代に建てられたのは仏教寺院である。

・インド北部の都市であるマトゥラーはヴィシュヌ神の化身であるクリシュナ生誕の地とされ、純インド風仏像が作られた。

※用語集には、マトゥラーで作られた仏像がグプタ様式であるとは書かれていない。

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